わが家は注文住宅。
こだわり強めというわけではありませんが、それなりに夢と希望を詰めて建ててもらいました。
完成してからもルンルン。お手入れ頑張ってキレイを維持するぞー!なんて思っていたのですが…。
なんと、わたしにもやってきました。マイホームブルー。
今日はそのお話をしてみたいと思います。
マイホームブルーとは?みんななるもの?

マイホームブルーのことを初めて知ったのは、インスタグラムで交流している方のポストを見たとき。打ち合わせの段階で、モヤモヤが募りに募り…ついにマイホームブルーになったそうです。マリッジブルーやマタニティブルーは聞いたことがありましたが、マイホームブルーは初耳。調べてみると、結構いろんな方が陥っているようです。
こんなはずじゃなかった。
ほんとにこの家でいいのだろうか。
そんな考えに陥るようです。
マリッジブルーもそうですよね。本当にこの人と結婚していいのか。結婚して生活が変わると、仕事と両立できるのかな…と憂鬱になるのはよくあること。
マタニティブルーだってそうです。
とはいえ、わたし自身はマリッジブルーもマタニティブルーもそんなにならなかったので、まさか自分がマイホームブルーになるなんて、思いも寄りませんでした。
きっかけは些細なこと。でも積もり積もっていた

憂鬱になったきっかけは、転入届を出しに市役所に行ったことです。
それまで住んでいたところは、市役所もスーパーも駅も病院も、なんでも徒歩圏内でした。
それでもいわゆる田舎と呼ばれる地方都市で、今回住んだ街は結構人気のあるプチ都会だったんです。
なのに、市役所が遠い…。
車が乗れないわたしの選択肢は、
- 徒歩40分
- バスで25分
- 徒歩10分の駅から1駅乗ってそこから徒歩10分
の3つ。
小さな子どもを2人連れてなので、1は論外です。
2も迷いましたが、大人しくバスに乗ってくれているか不安。コロナ騒ぎもあって、長時間手すりを持ったり、混み具合のわからないバスに乗ったりすることも不安でした。
なので、3の電車を利用することにしたのです。
が。
子連れだと何でも時間がかかります。
歩き疲れると抱っこをせがむし、たんぽぽやどんぐり拾いに夢中になるし、見つけた公園ではとりあえずすべりだいに向かいます。
なんと片道2時間半もかかりました…。
しんど。
手続きも時間がかかるし、疲れ果てタクシーで帰ろうとしました。
なのに、市役所周辺にはタクシーがいません。電話で呼んでみると、その辺りはエリア外なのでかなり時間がかかると言われてしまいました。。
もう脱力です。
結局同じルートで帰ったのですが、転入手続きだけで1日かかってしまいました。
完全に心が折れたんです。
「あれ。わたしどうしてこの土地を選んだんだっけ」
そう思ったら最後。怒りや後悔や不安が押し寄せてきて、どうしようもなくなりました。
メリットが上回ったところで、所詮デメリットは消えない

一度マイホームブルーに陥ると、あとはどんどん沈むだけです。
どうしてここに住んだのか。なんでこの家にしたのか。考えても仕方ないことが巡ります。
たとえば家の広さ。
もともと狭い土地だったので、27坪のおうちになりました。
その関係で諦めたものがいろいろあります。2階のトイレもそのひとつ。
このブログでも2階にトイレがないことは何度かお話していますが、それほど不便には感じていませんでした。むしろ掃除がいらないというメリットが上回っている、とも。
でも…。
メリットが上回ったとはいえ、そのデメリットが消えてなくなるわけではありません。
代替え方法があるなら話は別ですが、メリットが上回るといっても、それは違う次元の話に置き換えているだけ。気持ちの整理はついても、物理的な不便さは解決していないんです。
そういう小さな一つ一つを無意識に我慢してきた結果、マイホームブルーに拍車をかけてしまいました。
自分の選択に自信が持てない
家探しには優先順位が必須です。第一条件、第二条件。譲れるもの譲れないもの。
一つ一つを夫と話し合って決めてきました。
なのに、マイホームブルーになると、その選択が間違っていたのでは?と思えてくるのです。
たとえばわたしは車が運転できないので、電車通勤必須でした。
駅近だとかなり予算オーバーなので、予算と距離のバランスがあうところとして、駅まで徒歩12分のところに落ち着いたんです。
しかも狭くて小さなおうち。
妥協といえば妥協です。優先順位があるので、駅近と予算を考えて妥協したわが家。
それが、すごく気になってきたんです。
もっと探せば近いところがあったんじゃないか。もっと安くであったはず。もっと広い土地が見つかるまで探せばよかった…と。
それだけに留まらず、駅近という優先順位すら間違っていたという気になってきました。
もっと駅近なら勤務時間を増やしてお給料があがるから、予算をあげて駅近にしたらよかったんじゃないか?
転職して徒歩圏内で仕事を探せば、郊外で安く買えたんじゃないか?
などなど。
どつぼにはまるとはこのことです。
そんなこと考えても仕方ないことだと今ならわかりますが、その時はこんなことをウジウジと考えてしまいました。これがマイホームブルーなんですね。
大事な家に対しても不満が出てくる
わたしの場合は立地に対する不満が主でしたが、ほかの方のように家に対するモヤモヤも出てきてしまいました。
床や建具の傷、ちょっとした歪みなどです。
気にするレベルではないと今まで目をつぶっていたんですが、一つ気になれば「そういえばあそこも…」とどんどん思い出せるんです。
つまり、心の奥では気にして記憶していたんですね。
考えて決めた間取りすら、こうじゃなかったら…なんて思えてきました。
狭さは仕方ないと思っていたはずなのに、ふと気がつくと「リビング階段にしたらもう少し広くできたのかな」「回遊動線にこだわらなければ、収納が増やせたんじゃ?」なんて考えてしまうのです。
あぁわたしは広いおうちに住みたいんだな、と自覚してしまいました。
どうやってマイホームブルーを脱したのか

そんな悶々とした日々。苦しい毎日でしたが、ふとしたきっかけで抜け出せました。
それがインスタグラム。
ちょっと吐き出してみたのです、思いの丈を。朝の4時ぐらいに。
そしたら集まる集まるコメント…!
共感してもらえたり、励ましてもらえたり。
「自分もそうだったけど抜け出せた」という情報も。
それがどんなにどんなにありがたかったか。
みんな少なからず同じ思いを抱えているんだなと思って、心が軽くなりました。
知らない土地に引っ越してきて、知り合いが0ということも不安なのではとアドバイスしてもらい、その通りだなと。
自分のことを客観的に見られて、これは慣れたら乗り越えられるものかも、と思えたんです。
具体的な解決策も教えてもらえた
またマイホームブルーに陥るきっかけになった、交通の不便さですが。
市役所はそう何度もいく場所ではないですし、買い物はネットスーパーを利用することにしました。
これまで住んでいた田舎にはネットスーパーがなかったのですが、こちらはばっちり配達エリア。試しに頼んでみたら、重い食材を即日運んでもらえたのです。最高です。
他にも使えそうな有料サービスがたくさんみつかり、今の悩みを解決できる兆しが見えたのです。インスタグラムで助言をもらえたおかげです。
こんな流れで、わたしのマイホームブルーは終息に向かいました。
まとめ
自分とは無縁に思えていたマイホームブルーに、ちゃっかり陥ってしまった体験談を綴りました。
この記事を読んでくださっているかたは、多かれ少なかれ同じような気持ちを抱えているのだと思います。これってマイホームブルー?と思う時点で、心は疲れている証拠です。
- ローンが払えるか不安
- この家に決めてよかったのかわからない
- 立地の不満が出てきた
- 引っ越しで疲れがたまった
こんな要素が絡まると、誰にでも起こりうるのがマイホームブルーです。まずは心を休めましょう。環境に慣れたら解決するものや、具体的な解決策が表れることもあります。
わたしもいつまた陥るかわかりません(まだまだ解決していない問題もありますし。また市役所に行かないといけない用事があるし。。。)。
でも一度乗り越えられた経験があるので、次もゆっくり解決しようと思います。
以上、マイホームブルーの体験談でした。
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