ハウスメーカーを決める際に気になるのが、価格。いわゆる坪単価です。ネットであふれていて、ついつい見ちゃいますよね。でもそれよりも大事なメンテナンス費について、考えたことはありますか?
建物価格、坪単価だけをみていると、あとで想定外の状態になる可能性もあります。
実際に住んでからかかってくるメンテナンス費についても知っておくことが大事だと思い、わたしもハウスメーカー契約前に結構調べました!ハウスメーカーによっても、目安のメンテナンス費用が全然違うって知ってましたか?
今回はマイホームでかかってくるメンテナンス費についてまとめてみました。
ハウスメーカーによって異なるメンテナンス費
屋根、外壁などにかかるメンテナンス費は、一回あたり100万円以上することも!しっかり見ておかなければいけません。
外壁のメンテナンス
外壁は塗装の種類によって、汚れ方や持ちが異なります。最初の建築費が安くても、10年ごとに外壁を塗りなおさないといけないとなると…結構大変ですよね。
外壁の種類ごとにまとめてみます。
- サイディングボード…工場で模様までつけて製造された外壁。最近はこちらが主流だが、退色などの劣化が起きやすい。またつなぎ目から寿命が来やすく、10年ごとにメンテナンスが必要。
- モルタル壁…いわゆる塗り壁で、昔はこちらが主流だった。素材により寿命は異なるが、長くても20年程度。
- タイル…メンテナンスフリーとして注目されている外壁で、塗装自体をしないので塗り直しはいらない。ただしつなぎ目の劣化はするので全くメンテナンスがいらないわけではない。
これらの種類があります。耐用年数が長いほど高くなる傾向がありますが、その分最初にお金をかけておけば、以後のメンテナンス費がかかりにくいです。
ハウスメーカーによってはタイルの外壁を標準としているところもあります。
屋根のメンテナンス
屋根も同じように劣化していくので、その都度リフォームが必要になります。素材ごとにみていきます。
- 瓦…昔ながらの瓦の場合、基本的に張り替えは必要なし。ただしセメント瓦の場合は40年ぐらいが寿命。
- 化粧スレート…最近の主流なので、扱う業者も多くメンテナンスはしやすい。ただし耐用年数は長くても30年のため、持ちがいいとは言えない。
- ガルバリウム…最近人気の素材で、外壁に使われることもある。耐用年数が50年というデータもあるので長持ちするが、費用は高め。
- ステンレス材…スタジアムやドームにも使われる素材で、強度が高く基本的にメンテナンスがいらない。ただし価格は高い。
外壁と同じく、持ちが良くてメンテナンス費用がかかりにくい素材ほど、高価になります。こちらも高い素材を標準としているハウスメーカーがあります。
どこのハウスメーカーでも同じメンテナンス費がかかるもの
ハウスメーカーや家の構造に関わらず、かかってくるメンテナンス費もあります。それが水回り関係!
例えばわたしの実家では、トイレのリフォームを35年間で2回しました。キッチンは1回、お風呂は1回ですが、シャワー等の設備はもっとしています。
こういう設備に関するメンテナンス、リフォームはどうしてもかかります。これはハウスメーカーに関わらず、どこでもかかってくる経費ですね。
一般的に水回りは15年から20年ごとにリフォームが必要になると言われています。
昔に比べてどんどんいい製品が出ているので、劣化しにくくなるとは思いますが。それでも家族構成の変化等でも見直しが必要になる部分ではあります。
- トイレ10万円ぐらい
- 洗面台10万円から40万円ぐらい
- お風呂50万円から100万円以上
- キッチン50万円から200万円以上
が目安です。特にお風呂とキッチンはグレードによってピンキリなので、住宅購入の際もかなり迷うポイントです…。
リフォームの場合は、上記にプラスして工事費もかかりますね。
教育費や車の買い替え時期などにぶつからないことを祈るばかりです。。
数十年ごとに必要となる防蟻処理
さらに必要となるのがシロアリ対策!最初に薬剤を散布してくれますが、そのあとも継続的に必要で、そちらに費用がかかります。
一部のハウスメーカーでは、この防蟻処理を決められた期間ごとにすることを条件に、保証期間を延長しているところもあります。
無料の保証期間とはいえ、防蟻処理にかかる費用は実費なのです。
また鉄骨はシロアリが来ないと誤解しているひともいますが、木造でも鉄骨でもシロアリ対策は必要です。
「シロアリ対策は必要ありません!」と言っていた担当営業さんもいましたが、木造系ハウスメーカーの担当者によれば、どんな家でもシロアリ対策は必要とのことでした。
とはいえシロアリ被害が少ない構造もあります。その注目ポイントが、基礎。
基礎ってあんまり考えたことありませんよね。建築が始まってすぐの時に、コンクリートを流して部屋ごとの形がなんとなーくわかるあの状態のことです。
実はこの基礎には2種類あって、
- ベタ基礎…コンクリートが立ち上がっているところと床一面がつながっているため、面で支えている構造。地面と接することがないのでシロアリ被害が起こりにくい。価格は高め。
- 布基礎…昔ながらの基礎で、立ち上がっているコンクリートだけで家を支える構造。価格は抑えられる。
という特徴があります。
さらにベタ基礎の場合は面全体で支えるため、耐震性に優れているというメリットもあります!
あとは価格の問題ですが…こちらもベタ基礎が標準になっているハウスメーカーがあります。
個人的にはこういうハイグレードな仕様を標準装備としているハウスメーカーは、魅力的だなとおもいます。
まとめ
家を建てたあと、かかってくるメンテナンス費用についてまとめてみました。
素材によって大きく変わるということがわかっていただけたと思います。最初の建築費がかかっても、後のメンテナンス費用が抑えられるなら…と思いつつ、やはり建築費が気になりますよね。
オススメは高い素材を標準にしているハウスメーカーです!
今後ハウスメーカーのお話を聞く機会がある時には、ぜひこちらのポイントごとに聞いてみてくださいね。
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