住宅の購入を検討しているとき、FP(ファイナンシャルプランナー)への相談を勧められたことはありませんか?
私たちも勧められました。
初めて住宅展示場に赴いたとき、入ったハウスメーカーで衝撃のことを言われたのです。
「その希望条件なら、予算は2500万円アップですね」
えー!びっくりびっくり。
そんな私たちが次に提案されたのが、FPの先生に相談するというものでした。
実は私たち夫婦は、今回と合わせて2回FPの先生に相談しています。
それらの経験をもとに、相談することのメリットと注意点、さらには用意すべきものなどをまとめてみたいと思います。
住宅購入に役立つ!FPへの相談には事前準備が肝要!
お金の相談をしたい場合、ハウスメーカーにFPの先生を紹介してもらうことができます。
自分で探して相談することも可能なのですが…基本的にFP相談は無料です。じゃあ先生はどこで報酬をもらってるのか?気になりますよね。
もしそのFPが保険専門の人だったときは、保険に加入させることで報酬をもらっている場合があります。
もちろん保険は人生設計においてとても大事なものなので、一緒に見直すのはアリ。でも今は住宅のことだけに集中したい!という場合は、保険ありきの提案は少しストレスかもしれません。
そういう場合は、ハウスメーカーに紹介してもらったFPの先生に相談するのがオススメです。
厳密には保険代理店に属しているFPを紹介してくれる場合もあるのですが、ハウスメーカーを挟むことで断りやすくはなります。というか断っても全然OKです。
あとは住宅購入専門のFPもいるそうなので、そのあたりはそれとなく聞いてみてもいいかも知れません。
相談するためには、自分たちのことをかなり事細かく知らせる必要があります。
年収はもちろん、昇級の目安、退職金、子どもの進路などたくさんの情報が必要です。ここで大事なのは、
・それだけの個人情報を渡すことになるので、個人情報に関する同意書にはきちんと目を通し、サインすること
・職場の先輩にそれとなく聞くなど、できる限り実態に即した給与情報を得ること
です。
特に2番目は、これがなければかなりあいまいな見通しになってしまいます。退職金がどの基準額の何倍かなど、目安となる金額を総務などで聞いておきましょう。
ボーナスや昇給など不安定なものであれば、最小より少し上の金額を見ておくのがオススメです。
なんとなく最小で見込みたい気持ちはわかりますが、やはり正確な金額が大事なので、できるだけ誤差のない数字を目指したいところです。
FP相談前に支出目安はかなり細かく洗い出す
家計簿をつけている場合、項目ごとの支出額を計算しておくとスムーズです。
もしつけていない場合は、1ヶ月だけでもいいのでつけてみましょう。住宅を買う前に支出を管理するのはとても大切なので、いいきっかけになります。
どうしても1ヶ月間に合わないときは、どんぶり勘定に頼らざるを得ません。
全体の支出額がなんとなくわかっている時は、感覚で各支出項目にわけましょう。
支出合計額すらわからない!という場合は、本当は相談の時期をずらして1ヶ月家計簿をつけることが望ましいですが、どうしてもの場合は多めの支出を書き出しましょう。
収入は最低限にしないのが大切ですが、支出は思っているより多めで書くほうが安心です。
月々の支出に加え、今後のライフステージごとの想定も必要になります。
住宅FPに進路相談は不可!夫婦であらかじめ決めておく
子どもの進路は私立?公立?…今の時点でこれ!と決めている家庭の方が少ないと思いますが、診断には必要です。
わが家も初めての相談のときは、「うーん、できれば高校は私立がいいけど、このエリアのことはよく知らないので公立か私立かわからなくて…」なんて相談してしまいました。
でも、FPは進路のプロじゃありません。そう言われて「中学は公立にして地元のつながりを強めて、高校から私立がいいと思います!」なんて回答は100%してくれません。
できるとすれば、その進路でどれくらいの教育費がかかるのかを教えてくれるのみです。
なので、そこは夫婦で事前に決めておくことをオススメします。
どうしても決めかねるときは、私立の場合と公立の場合のシミュレーションをお願いしてみてはいかがでしょうか。
ただし小学校、中学校、高校、大学、大学院、さらに大学の場合は文系理系、医歯薬、下宿か自宅か、など選択肢はかなりあります。
その全てをシミュレーションするのは不可能なので、2種類ぐらいに絞りましょう。
他に必要な想定としては、子どもの結婚資金や車の買い替えサイクルなどもあります。車は比較的想像できますが、子どもが何歳の時に結婚するかなんて…正直わかりませんけどね。
それでも必要だったので、わが家の場合は自分が結婚した年齢、自分が親にもらった資金を答えておきました。
このあたりはあとで不確定要素とわかるように、控えておいた方がいいかもしれません。
保険証券のコピーを用意!住宅FPでも保険の内容を診断してくれる
また大切なのが、現在入っている保険の証券を用意しておくことです。
医療保険、がん保険、死亡保険、個人年金保険、学資年金…さまざまな保険に加入している場合がありますが、それらの受取がどの時期にあるのか、もしくは掛けすぎていないか、保障額は足りているか、などを見てもらえます。
証券の見方はややこしくてわかりづらい場合もあるので、コピーを渡してまとめてもらうのも一つです。
ただしせっかくの機会なので、夫婦がどんな保険に入っているのかを確認してみるといいと思います!
2人のFPの先生に相談してみて、ヒアリングされた共通項目は上記の通りです。
不確定要素、かなり多いですよね。人によっては親の所有する山林や土地などの、相続のタイミングなどもあると思います。子どもの結婚の話があるなら、相続の話が出てもいいものなのに…デリケートな部分なので聞きにくいのかもしれません。
相続っていいことだらけではなく、相続税が発生したり、収入はなく固定資産税が増えるだけだったり、いろいろです。もし今の時点でそういう可能性があるなら、自分からその項目を申告してみてもいいですね。
不確定要素の多いことにはびっくりですが、でも逆に言えば、こんな不確定な状態で決めた住宅予算、あんまり頼りにならないなーとも気づきました。
FPのヒアリングのあとは的確なアドバイスがもらえる
ヒアリングをもとに人生設計をグラフや表にして、アドバイスをもらえます。FPによっては後日日を改める場合や、休憩を挟んで10分後に回答をもらえることもありました。
本当にヒアリングまでが長い…!それさえ終わればあとは一瞬です。
わが家の場合は、予算はあと1000万あげても大丈夫!と言われました(あげませんけどね!)
さらに具体的に一年ごとの収支を見せてもらい、「この年は教育費がこれだけかかるから、車の買い替えは一年早めた方がいい」などのアドバイスももらえました。
なんとなくこれなら払えるかな?という月々の金額も、住宅ローン減税との兼ね合いを現実的に教えてもらい、かなり自信が持てました!
相談してよかったー!
そのあと保険の話にはなりましたが、そこははっきりお断りしました。わが家には必要なかったからです。
でも、ローンを組むにあたって団体信用生命保険との関係や、就業不能保険なども考える必要はあります。一概に保険の提案は必要ない!とは言えないのです。
この辺りのことは、またどこかでお話できればと思います。
まとめ
今回は住宅を購入するにあたり、FPの先生に相談することのメリットや注意点をご紹介しました。
もう一度まとめてみたいと思います。
- 個人情報保護の同意書には必ず目を通してサインする
- 昇給や退職金の目安は出来る限り細かくリサーチしておく
- 夫婦で子どもの進路について相談しておく
- 保険証券のコピーをすべて用意する
- 親からの相続などが決まっていればまとめておく
変に保険の勧誘をされる心配はありません。
予算額をあげても大丈夫!と言われても、人生何があるかわからないので、鵜呑みにはできませんでしたが…同じぐらい慎重な方なら、FPへの相談はオススメです!
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