家の購入を機に、いろんな保険について考える機会が増えました。
火災保険、地震保険、収入保障保険、がん保険…。
保険代理店に勤めていたこともあり、それぞれの特徴はわかっていたつもりだったんですが。
いざ自分が当事者になってみると、家の購入を機に考え方が変わったのです。
これから家づくりとともに保険選びをする人にとって、少しでも参考になればうれしいです。
家の購入で考えたい保険とは
まずは「家の購入を機に、どんな保険を考えるべきか」からご説明します。
死亡保険
住宅ローンを組むと、毎月返済が始まります。
もし大黒柱に万が一のことがあれば…遺族は生活費を失いながらも、住宅ローンに追われます。
それを助けるのが死亡保険ですが、ただし住宅ローンに「団体信用生命保険」、いわゆる団信をつければ、万が一のときはローンがなくなります。
つまり過度な死亡保険は必要なくなり、今入っている人はむしろ減額できるんです。
もし団信に入らないなら、自分で死亡保険に加入する必要があります。
がん保険
団信には「3大疾病特約」がついているプランがあります。死亡だけでなく、がんなどの3大疾病になった時もローンが免除されるというプランです。
こちらも団信に入らない、もしくは特約をつけない場合は、自分で保険に加入する方法もあります。
ただしこちらは死亡保険ほど「絶対に入るべき!」という風潮ではありませんね。
病気が怖い人は入るし、可能性が高くないから入らないという人もいます。
火災保険と地震保険
火災保険も家の購入の際に入る人がほとんどです。
強制ではありませんが、絶対に入った方がいいです。
自分では火事を起こさない!と思っていても入るべき理由は2つ。
- 火災以外の台風や子どもが家具を壊した時なんかも補償される
- お隣さんの火事が回ってきても、お金はもらえない
火事よりも、台風での水害や風災での件数が多いみたいです。
確かに最近は夏に必ず大きな台風が来て、家が流されているニュースをみかけます。
川が近くになくて洪水の心配はなくても、ゲリラ豪雨で排水溝から水が溢れ出す「都市型洪水」が多いのだとか!
下水が家の中に溢れるとか…想像しただけで気持ちが沈みます。
せっかくのマイホーム、保険で守れるなら守りたいと思いませんか?
プランにもよりますが、子どもが走っているときにテレビを倒した!なんてときも、補償されるんです。
火災保険って補償範囲が広いんですね。
あとはお隣さんの火事です。もしその火が我が家に燃え移って被害が出たら…お隣さんの火災保険で補償されると思ってませんか?
わたしは思っていました。
でも補償されないんですって!びっくりです。お隣さんからのもらい火でも、補償してくれるのは自分の火災保険だけ。もし保険に入っていなければ、泣き寝入りです。お隣さんとの関係も…ですよね。
以上の理由から、自分は火事を起こさない!と自信満々の人でも火災保険には加入するべきです。
ちなみに地震を原因とする火災では、火災保険は補償しません。なので地震保険には別途入る必要があります。
保険を選ぶときに大切な視点
必要な保険は人によってさまざま。結局はこれに尽きるのですが、それでもヒントがほしいですよね…
わたしが考えているうちに、たどりついた答えがあります。万能ではありませんがこれを軸にするとブレない!という感じ。
それは、使徒の自由さです。
つまり使い道が自由だということ。
どういうことか、具体的な保険を2つ出して説明してみます。
火災保険
火災保険には入るべきですが、その中にもいろんな補償があり、こればっかりは住んでいる地域や環境、家の性能によって選ぶのが正解です。
たとえば家のすべての窓にシャッターをつけて、屋根も頑丈なステンレスにしたのなら、風災被害は少ないかもしれません。
こんな感じで、火災以外の風災や水災は、自由につけ外しができるので、そこは自分に合わせてカスタマイズを。
でも悩むのが、費用保険金とよばれるものなんです。
- お隣に類焼被害がでたらいくら
- 災害に遭ってホテルに宿泊したらいくら
…などなど。この辺りは結構保険会社で特色があるかも。
でもそれぞれにいくらの保険金をかけようかな…なんて考えても難しいんです。
しかもそれに該当しないなら、被害にあっても対象の保険金が出ないんです。
なんとなく損した気になりませんか?
なのでわたしは、災害時諸費用とよばれる費用を多めにかけました。建物の修理費用とは別で支給されるもので、だいたい100万円〜500万円くらいで選べます。
これなら使徒が限定されてないので、お隣さんへのお見舞いにも自分の宿泊費にも何にでも使えます。
いざ事故があったときには、やっぱり何にでも使えるお金が1番助かります。
がん保険
同じことががん保険にもあてはまります。
がん保険は、がんで入院すればいくら、がんで通院すればいくら、放射線治療、がんの手術、抗がん剤治療でいくら…という感じで給付されます。
でもがんの治療法ってどんどん変わってますよね。
放射線治療では出るけど抗がん剤治療だと出ない、というプランだった場合、保険を気にして治療方法の選択肢が少なくなる危険もあります。
なのでやっぱりわたしが選んだのは、「がん診断一時金」がついたプランです。
もともと医療保険には入っていたので、思い切ってがん保険は入院給付金がついていないプランを選びました。
その分診断一時金が出るものにすれば、がんと診断された時点で保険金が受け取れます。
そのお金があればいろんな治療法から選べます。保険が適用されない新薬だって試せるかも。
ベビーシッター代や家事代行なんかにも充てられます。
使い道が決まってる保険金より、一時金がどーん!と出る方が心強くありませんか?
2種類の保険で具体的に説明しましたが、なんとなく「使い道が決まっていない保険金」が大事だということ、伝わりましたでしょうか。
家の購入と保険のまとめ
家を購入するときに保険への考え方が変わったことについてまとめてみました。
それぞれの保険商品を比較すると、どこにも強みはあります。
そして自分に合う保険も人によって違うことも。
でもその選び方って結構難しいんです。今はネットで申し込める時代ですが、1人で調べるのってやっぱり難しくて。
だから何か自分の中で「これはブレずにもっておこう!」と決めたのが、使い道の自由さです。
どんな保険でも、給付の条件が厳しければ厳しいほど、いざという時に役立たない危険があります。
保険に関しては、毎月お金をはらっても「何事もなかった」のが1番よくって、次にいいのが「何かあったけどしっかり保障してもらった」ことです。
最悪なのが、「毎月保険料を払っていたのに何かあったときに支払事由に該当しなかった!!」というもの。
これはもう払い損です。
そんなことがないように、使徒が決まっていない、もしくは広いという保険を軸に選ぶと決めたんです!
同じような境遇の方に、ぜひ参考になれば嬉しいです^ ^
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